県内ディラーでも過去に無い受注ペースとの事、記者発表用の車両もすでに入庫している。
トヨタ自動車が5月18日発売予定の新型「プリウス」の予約受注台数が、発売開始までに6万台を超えそうな勢いだ。販売店関係者によると、受注開始から3週間余りで4万4千台に達しており、その勢いは衰えそうにない。発売開始からの登録が順調に進めば、5月の車名別ランキングから上位に顔をのぞかせる可能性もある。
現行モデルを発売しているトヨタ店とトヨペット店では、4月の受注台数の70%近くを新型プリウスで占めるというケースも出ているという。一方、新たに扱い車種として加わるトヨタカローラ店とネッツトヨタ店では、「受注件数のトップは既存車種を抑えて新型プリウス」という販売店もある。エコカー減税と消費者側の「早く頼めば早く乗れる」という心理が、受注の追い風になっているようだ。
グレード別では、販売価格が205万円といわれる低価格の「Lグレード」(オーディオレス仕様)ではなく、その上位仕様となる量販グレードの「Sグレード」の人気が高いという。
20日には販売店への出荷が始まり、トヨタは増産体制に入った。発売まで1カ月近くを残している時点での販売店も経験したことのない驚異的な受注ペースは、昨年11月から登録台数が前年比20~30%減という大幅なマイナスに見舞われている販売現場にとって、商機の拡大と営業スタッフの士気高揚にもつながっているようだ。
県内のディラーに入庫した新型プリウス 4月27日撮影